映画【親愛なるきみへ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 恋に落ちた米軍兵士と女子大生が遠距離恋愛の話。

●感想

 アメリカ軍の特殊部隊の主人公が休暇で故郷に戻ったらヒロインと運命の出会いをして恋に落ちます。そして、「1年で除隊するから」という約束をして戦地に行く主人公ですが911が起きて任期を延長することに決める主人公。
 序盤は、2人の出会い、好きになってイチャイチャする。遠距離恋愛。という流れになりますが。2人が離れ離れになって、特に主人公の男が手紙を待ち遠しくしている姿なんかは気持ちがわかってよかったです。手紙が来ない日はテンション下がったり。それくらい好きなんだという気持ち。

 ところが、ヒロインからある日突然届く「婚約した」という報告。つまり別れ。この映画のプロットは「2人がどうして別れに至ったのか?」というところで、ここからやっと物語の本筋が動き出します。ってことは、序盤で燃え上がるような恋を見せてくれないとダメだと思いますが。ボクが見ていて、あまりこの2人が結ばれる必然性が感じられないのがいただけないです。
 あとは、物語に深く入り込んでくる主人公の父親とヒロインの隣人と自閉症の息子。ここらへんの人たちにだいぶ時間をかけて描かれていきますが、主人公たちが別れにいたるまでの話とはあまり関係なく主人公たちを描くという部分ではむしろ邪魔になってるため。父親のコイン集めの動機なんか描く必要なかったと思います。

 そして、ヒロインがどうして別れを選択したのか? 別の男性と婚約したのか? という理由が後半明かされますが。ここでも問題なのが、そこに至るまで戦地でがんばる主人公目線で物語が描かれるため。いくらヒロインが「待ってるのが孤独だた」「自閉症の子どもの世話をしなくちゃいけなかった」と言っても、ただの言い訳にしか見えない。ヒロインにはヒロインの悩む姿を描かないと気持ちが入り込めなかったです。お前、そんなことより主人公は戦場で死にかけてんだぞ。と思ってしまいます。主人公を裏切った女。と言う風にしか見えなかったです。

 もう少し、主人公とヒロインの気持ち。とその変化を見つめないと、「どうして2人は別れるにいたったのか?」というのを描けていないと思いました。 

☆☆☆

鑑賞日:2012/04/13 DVD

監督ラッセ・ハルストレム 
脚本ジェイミー・リンデン 
原作ニコラス・スパークス
出演チャニング・テイタム 
アマンダ・サイフリッド 
ヘンリー・トーマス 
スコット・ポーター 
リチャード・ジェンキンス 
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