映画【コンテイジョン】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　謎の感染症が世界に広まっていく話。

●感想

　冒頭、香港でアメリカ人女性が帰国しようとしている。風邪のような症状が出ていて、帰宅後すぐに昏倒してそのまま亡くなる。それと同時に香港の若者や東京などでも似たような症状が発生する。どうやら謎の病気が流行っているらしいという所から物語が始まって、専門家達が世界中で活動して状況を把握していくという展開で、緊張感が伝わってくる冷たい映像でよかったです。専門家たちの調査捜査ともう一方は市井の人々がだんだんと日常生活がおくれなくなって、社会秩序が壊れていくパートもありました。

　病気の対策を練る人たちがいたりワクチン開発をしようとする人たち、ワクチンで金もうけをしていると陰謀論的なインフルエンサーがいたり、こっそり病気のことを身内に教えて避難させたら、それが簡単に広まって他の人にも広まっていってしまったりとパニックになっていく大衆が描かれていきます。香港で研究していた博士を誘拐してワクチンを貧困層の村人たちにまわすように脅迫するグループなども現れる。

　豪華キャストでテンポもスムーズですし、緊張感も100分間ノンストップで続いていいと思いますが。いかんせん、淡々と事務的に進んで行くのでエンタメ映画としては全く盛り上がりに欠けました。拉致される女性とかはその後最後まで登場せず誘拐先で教育者として過ごしていてワクチンと交換で解放されるけど、ワクチンが足りていないので偽物だとわかるとその村に戻ろうとしてそのまま登場しないとかも中途半端に感じました。特効薬を作る博士たちもやっとの思いで完成しても何の感情も表に出さず。ただ立ち尽くしてるだけ。というのもリアルな反応なのかもしれないですが、全く盛り上がらなかったです。

　とはいえ、エンタメとして盛り上がることを一切排除して、淡々と感染症が広がっていくよう末男描いている映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/11/14　TOHOシネマズ南大沢　2022/01/21　NETFLIX