映画【ハイジャック 台湾海峡緊急指令】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 台湾の実業家の自家用機がハイジャックされて中国大陸に着陸して台湾に収容されている人間の釈放を要求して中国と台湾が協力して対応する話。

●感想

 始まってすぐにハイジャックされた機内に始まってパニックになっている人たちの様子からで混乱するツカミでした。犯人と人質が何人いるのか全く分からないままのスタート。

 犯人が操縦席に銃弾を撃ち込んだためにマニラだかに向かうことができなくなり、中国大陸へ着陸することに。中国と台湾の政治的事情や協力関係の表現がスチール写真とナレーションで説明されるのが独特の演出でした。しかもそのスチール写真のスライドが何気に早くて何を映っているのかわからないのが演出意図を読み取りたくなるスピード感。

 荒地の空港へ着陸して仲間の釈放を要求して、中国の軍人がネゴシエートして引き伸ばそうとしたり、台湾の諜報員も来て中国と台湾の現場レベルの協力が描かれます。

 飛行機の上から催眠ガスを入れようと若い軍人が飛行機の上に忍び込む作戦。若い軍人が尾翼にジャンプする体技が凄いです。台湾の諜報員が時間稼ぎをするけど、機上に軍人がいるのがバレて射殺される。

 実は遠くから飛行機を監視しているテロリストがいて、そのテロリストを捕まえる軍人たち。テロリストの無線で問題なしと嘘の報告をさせ、煙幕を張って「煙が出てるので爆発するぞ」となってテロリストと人質たち外へ出ようとするけれど、無線のテロリストが「罠だ!」と叫んで、これまたバレる。

 人質たちが1人また1人と頭を撃ち抜かれていく。差し入れの飲料水で眠らせようとするけど、それもバレて軍人たちが射殺される。

 そして中国側の軍人のリーダーが人質として乗り込んでいって、要求のテロリストがヘリでやってきてテロリストと人質がヘリへ移動するときに一斉射撃でテロリスト死亡。テロリストの隊長だけ残るけど、彼も恋人の看護師と中国の軍人リーダーを射殺して撃たれる。

 なんやかんやあるけど、最後に普通に一斉射撃で問題解決というのとか拍子抜けで。一応の主人公のコン・リーさんが収容されてるテロリストの恋人らしいけど、人質とテロリストの間でどういう立ち位置なのかよくわからないのとか盛り上がりに欠ける主人公だと思います。

 ちょっとアクションものとして残念な90分でした。

☆☆

鑑賞日:2022/05/02 DVD

監督チャン・イーモウ 
ヤン・フォンリャン 
出演リュウ・シャオニン 
ワン・シュエチー 
コン・リー 
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