●こんなお話
台湾に住む主人公が沖縄にいる父親を探して向かったら、そこは旧盆で死者が復活する儀式が行われているときで死者がそれぞれの家族に会いにくる話。
●感想
台湾で暮らす主人公が古い写真を見つけて父親のサインを見つける。母に尋ねるけど自分たちを捨てたという父親らしく不機嫌になる。父に会いたいという気持ちになり、主人公に好意を持っている青年を誘って沖縄へ。
沖縄ではに何やら儀式をやっているシーズンで、写真の場所である離島へと向かおうと船と交渉をするけれど、旧盆の季節は観光客は乗せないと断られるけども強引に乗船して目的の島へ。島の人たちは部外者が来たと困っちゃうけど巫女みたいな女性が認めて自分たちの家に泊める。そして父親の住んでいる家にお巡りさんが案内するとその家は朽ちていて事故でもう亡くなっていたことが判明。
そして泊まっている人の家におじさんが帰ってきて家の人たちが招待する。するとそのおじさんは死んだおとうちゃんみたいな言い方をされていて、死者が普通に見えるシーズンというのが説明されて亡くなった子供を招いたり、今はおばあちゃんの家に若い男性が現れてそのおばあちゃんの結婚相手だったらしく家族と一緒にご飯を食べたりと各家庭に幽霊が帰ってきます。
さらに海の底には幽霊が歩いていて良い霊悪い霊というのがいて、不幸な死に方とかをした人は人間を襲えば自分が蘇れると信じていて襲ってくるらしい。日本兵とかが襲ってきて巫女さんが助けてくれながらそこらへんの説明を受けます。巫女の娘さんが道端に立っている紅い服の少女を怪訝に思ったり。
主人公はお父さんを何とか復活できないか模索するけど巫女のおばさんに断れて諦める。巫女の娘さんが代わりに復活の儀式をしようとするけれど、なんか失敗して死者がいっぱい追いかけてきて逃げるクライマックス。すると陶芸家のお父さんが主人公を助けて、死んだ父と娘の再会と和解。
旧盆のラストデイが終わって死者が提灯となって空へ飛んでいって、父親もふわっと消えていく。そして台湾に戻ってお母さんともいい感じになって今日も自転車に乗って頑張る主人公なのでしたという。
終盤でいきなりゾンビ映画にシフトして全力疾走の大群からチャリンコで逃げるというなかなかのハラハラドキドキなクライマックスの方向転換に戸惑いつつも、主人公のピンチに現れる加藤雅也さんの安心感かっこよさたるやなかったです。そこから主人公と何で沖縄に帰ったのか「自分が弱かった」うんぬんかんぬんというしんみりムードな流れとかは個人的には退屈でした。それに予算の問題で仕方ないのか死者が走ってきてそれを抑えつけるというアクションが普通に両手をかざすと死者がフリーズするという見た目が結構みていてつらいシーンだったりしました。
結果、年イチで帰ってこれる死者というのは実家に帰ってくるレベルでそこまで悲しくないのではないのかという儀式な1本でした。
☆☆☆
鑑賞日:2022/10/01 K’s cinema
監督 | 岸本司 |
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脚本 | 岸本司 |
木田紀生 |
出演 | 李佳穎 |
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朝井大智 | |
中村映里子 | |
城間やよい | |
洪綺陽 | |
吉田妙子 | |
尚玄 | |
新垣正弘 | |
ジョニー宜野湾 | |
池間夏海 | |
ライ・ヤーティン | |
大城なつえ | |
ベンビー | |
エリカ | |
小橋川嘉人 | |
池間海智 | |
平良直子 | |
新垣晋也 | |
加藤雅也 |