映画【おとなのけんか】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 おとなのけんかの話

●感想

 オープニング、引きの画でなにやら子どもが喧嘩している様子。次に映るのは文章を作っている2組の夫婦、喧嘩した子どもの両親。80分程度の内容で、出てくるのはこの4人だけ。それぞれが自分の子どもの味方をして喧嘩するだけなのかと思いきや、最初は子どもの話に始まりしだいにお互いの仕事の話やパートナーの不満へシフトしていく様子に持っていくのを面白い会話で見せてくれてよかったです。
 対立の軸が、夫婦同士だけでなくいつの間にか男対女になっていたり3対1になっていたりとするところが面白いです。

 会話だけで進行するので4人のキャラクターが最高に面白い。ジョディ・フォスターが大事にしている芸術家の本なんかをこれみよがしに置いていたり、仕事中の電話を受けるクリストフ・ヴァルツ。この携帯電話がキーとなっていて、会話が盛り上がってくるたびに電話がかかってきてまさに話の腰が折れるというのをやってくれます。そして最後にある出来事で取り乱すのは、爆笑でした。携帯にどんだけ命かけてんだと、そして小さい男を表現していて素晴らしいです。

 冷静に大人の話をしているのに、しだいに本性をあらわにしていくそれぞれ。短い時間で一気に見せてくれる面白い映画でした。

 そして、大人とは全く関係なく仲直りしている子ども達とハムスター。笑顔になる名ラストシーンでした。

☆☆☆☆

鑑賞日: 2012/03/31  TOHOシネマズ南大沢

監督ロマン・ポランスキー 
脚本ヤスミナ・レザ 
ロマン・ポランスキー 
原作ヤスミナ・レザ 
出演ジョディ・フォスター 
ケイト・ウィンスレット 
クリストフ・ヴァルツ 
ジョン・C・ライリー 
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