●こんなお話
アメリカ人にとって核兵器が大きい爆弾程度にしか考えられていないことがわかる話。
●感想
冒頭からショッキングなシーンが始まってツカミはなかなか激しくてよかったです。そこから個人的な復讐のみで動く主人公と手に余りながらも能力を買ってCIAの捜査官として動かそうとする上司たちの流れから新兵ものとしてトレーニングとかも近未来的なトレーニングとかあって面白かったですが、この手のスパイ映画では何百回と見てきたような展開がその後も延々と続くため新鮮さはまったくといっていいほどなかったです。
誰が信用できて誰が裏切るのかというハラハラドキドキもあまりなくて、適度な陰謀、適度な銃撃戦、適度なカーチェイス、適度な格闘戦と全部が普通で全編かったるさが残る映画だったと思いました。主人公は最初から愛する人を奪われたことによるリベンジの心のみで動いていて、チームプレイとか無視の暴走機関車で突進していきますが、結果論で任務が成功していっても認められないとかでもなく、上司とかも手に焼いてる状態のまま進んで行くだけなのもキャラクターとしての成長があまり感じられないのが面白みに欠ける要因だと思いました。事件を解決するためなら、当たり屋をやってスポーツカーを強奪することが許されるのかと主人公の行動に嫌悪感を覚えてしまいました。
そして日本人としてはやっぱり核兵器が看過できない雑な扱われ方で、ディザスタームービーみたいな映像の迫力は凄いですが、許せないお気軽な爆発の描かれ方で見る気が失せてしまいました。
たまにしか映画を見ていない人にとってはスパイアクションだとは思いますが、なぜ今この時代にこれを作ろうと思ったのかわからない映画でした。
☆☆
鑑賞日: 2018/07/09 TOHOシネマズ川崎
リンク
監督 | マイケル・クエスタ |
---|---|
脚本 | スティーブン・シフ |
マイケル・フィンチ | |
エドワード・ズウィック | |
マーシャル・ハースコヴィッツ | |
原作 | ビンス・フリン |
出演 | ディラン・オブライエン |
---|---|
マイケル・キートン | |
テイラー・キッチュ | |
サナ・レイサン | |
スコット・アドキンス |
コメント