映画【バイオハザード(2026)】感想(ネタバレ):恐怖と笑いが交錯する感染ホラー

Resident Evil
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●こんなお話

 配達員が命懸けでお届け物をしようと頑張る話。

詳細ネタバレあらすじ

 ブライアン・ホドゥカヴィッチは、医療品を運ぶ配達員として働いていた。ある夜、ブライアンはラクーンシティ総合病院へ荷物を届ける仕事を引き受け、雪の降る山道を車で走る。運転中、恋人のミシェルと電話で話し、ミシェルは妊娠しており、2人は子どもについて話をしていた。

 走行中、ブライアンは道路に出てきた女性を車ではねる。車を止めて女性の状態を確認するが、携帯電話は圏外で、助けを呼べない。そこへ保安官代理のウィルソンが現れ、女性をパトカーに乗せる。ウィルソンはブライアンに後ろからついてくるよう指示し、車を走らせる。

 その後、いきなりウィルソンのパトカーが道路上で事故を起こす。ブライアンが現場を確認すると、ウィルソンは死亡しており、パトカーに乗せられていた女性も姿を消していた。ブライアンがパトカーの無線機を使おうとすると、女性が襲いかかってくる。ブライアンはウィルソンの拳銃で女性を撃ち、損傷した自分の車から離れる。

 ブライアンは近くの農場へ向かう。納屋に入ると、犬が襲いかかってくる。犬の体から触手のような器官が伸び、通常の犬とは異なる姿に変わっていく。ブライアンは犬を撃ってその場を離れ、農家の建物に入る。建物の中でショットガンを見つけ、弾薬を探していると、先ほどの女性と感染した家主の男性が現れる。

 ブライアンが2人を撃つと、2人の体から触手のような器官が伸び、互いの体が融合していく。複数の人間の体が組み合わさった怪物が出現し、ブライアンを追い始める。ブライアンは農場を離れ、道路沿いのトンネルへ逃げ込む。

 トンネルの出口付近にはキャンピングカーが停車していた。ブライアンが中を調べると、少女が隠れていた。少女はブライアンに近づくが、感染によって体が変異し、彼の腕にかみつく。ブライアンは少女を撃ち、キャンピングカーから離れる。

 トンネルの外へ出たブライアンの前に、農場で遭遇した怪物が再び現れる。怪物は複数の人間の体が融合した姿になっており、ブライアンを追跡する。そこへアンブレラ社の関係者であるカールとマキシンが車で現れ、銃撃して怪物を食い止める。ブライアンは2人の車に乗り、ラクーンシティへ向かう。

 移動中、カールはアンブレラ社が開発した血清について説明する。血清は生物の変異を引き起こすもので、研究施設での事故後、ラクーンシティで感染が広がっていた。ブライアンが運んでいる荷物には、病院の研究施設で治療薬を開発するために必要な物質が入っていた。研究者たちは荷物を受け取り、治療薬を完成させて州兵に引き渡そうとしていた。

 一行がラクーンシティへ入ると、マキシンは路上で感染者に追われている女性を見つけ、車を降りる。マキシンが帰ってこないので、ブライアンが探しに行くとマキシンは怪物に襲われて、胴体が切断された状態で見つかる。カールも怪物に捕らえられ、ブライアンは1人で逃げることになる。

 ブライアンは下水道へ入り、怪物の追跡をかわそうとする。下水道では、腹部が大きく膨張した感染者に遭遇する。感染者の腹部が破裂し、中から大量の変異したネズミが飛び出す。ブライアンはネズミを撃ち、その場から逃げる。ネズミの死骸も互いに融合し始める。

 地上に出たブライアンは、建物の屋上から人々が次々と落下する場面に遭遇する。落下した人々は道路や車の上に倒れる。ブライアンはラクーンシティ総合病院へ向かい、地下駐車場から建物内へ入る。

 病院に到着したブライアンは、少女にかまれた腕の傷が悪化していることを確認する。ブライアンはミシェルに向けて動画を撮影し、メッセージを残す。その後、病院の監視カメラを通じて彼を確認した研究者が、院内放送でブライアンに指示を出す。ブライアンは案内に従い、研究室を目指す。

 ブライアンはエレベーターを利用して上階へ進む。エレベーター内では、酸性の液体を吐き出す感染者が襲いかかる。さらに、先ほどの融合怪物がエレベーターの昇降路を上ってくる。ブライアンは感染者の攻撃を避けながら戦い、酸性の液体を怪物に浴びせて傷を負わせる。怪物が退いたあと、ブライアンは感染者を突き落とし、上階へ進む。

 ブライアンは産科病棟に入る。病棟には感染した職員や変異した新生児がいて、ブライアンに襲いかかる。ブライアンは病棟内を通り抜け、追跡してくる感染者から逃げる。やがて壊れた連絡通路へたどり着き、扉をふさいで感染者の侵入を防ごうとする。

 融合怪物が通路まで追いつくと、ブライアンは残っていた最後の銃弾で、通路をふさいでいた部分を撃ち、追ってきた感染者たちを落下させる。感染者たちは下にいた融合怪物の上へ落ち、怪物も損傷する。ブライアンはその隙に通路を進む。

 ブライアンは病院の上階にある研究室へ荷物を届ける。研究者たちは荷物を受け取り、治療薬の開発に取りかかる。しかし、ブライアンの腕では感染が進行していた。彼の体から触手のような器官が伸び、肉体が変異し始める。

 ブライアンは研究者たちに助けを求めるが、体から伸びた器官が研究室の人々を襲う。研究者たちはブライアンに治療薬を投与しようとするものの、変異した彼の攻撃を受ける。ブライアンは研究者たちを次々と襲い、研究室内で破壊が進む。

 最後に残った研究者は、ブライアンに治療薬を投与しようとする。しかし、薬は手の届かない場所へ落下する。ブライアンは完全に変異し、研究者を襲う。病院の外には州兵のヘリコプターが到着するが、ブライアンの体はすでに人間の姿から大きく変わっていた。ブライアンは怪物となった姿で咆哮しておしまい。

●感想

 容赦のないグロテスクな描写が楽しいホラー映画でした。原作ゲームにはそれほど詳しくありませんが、次々と登場する気持ちの悪いクリーチャーには惹かれました。人体がいくつも集合したような怪物や、巨体のおじさんのような姿をしたクリーチャーなど、見た目のインパクトが強いものばかりです。

 なかでも印象に残ったのは、強酸のような液体を吐き出す患者です。どういう仕組みでそんな怪物になったのか、詳しい説明がないまま襲いかかってくるので、「一体何のモンスターなんだ」と思ってしまいました。ただ、細かな説明がなくても、次々と異形の生物が現れる世界として受け入れながら楽しめました。理屈を考えるよりも、目の前に現れる怪物の気持ち悪さや動きに注目する作品だと感じます。

 ブライアンがA地点からB地点へ移動するたびに、感染者や怪物に襲われる展開もよかったです。ひとつの場所を抜け出したと思ったら、次の場所でまた別の危険に遭遇します。何が出てくるのかわからないため、びっくりさせられる場面も多く、ホラー映画らしい怖さを味わえました。

 それでいて、怖いだけではなく、思わず笑ってしまう場面がいくつもあります。グロテスクな怪物が登場する一方で、登場人物の行動や状況が妙におかしく、恐怖と笑いが同居しているのが印象的でした。特に、病院の最上階にいる研究者たちの振る舞いや、その結末には笑ってしまいました。アンブレラ社の人間たちの描かれ方も含めて、深刻な状況を描きながら、どこかとぼけたおかしさが漂っているのが好きです。

 こうした描写は、重厚な設定や物語をじっくり味わうタイプのホラーとは少し違います。次々と怪物が現れ、主人公が逃げ、また別の場所で襲われる。その繰り返しを勢いよく見せてくれるので、細かい説明よりも、クリーチャーの造形や襲撃シーンを楽しむ作品として受け止めました。

 上映時間が約90分とコンパクトなのもよかったです。長々と物語を引っ張らず、恐怖とグロテスクな描写、そして笑える場面をテンポよく見せてくれます。気軽に見られるホラー映画として、最後まで楽しめました。

☆☆☆

鑑賞日:2026/10/17 イオンシネマ座間

監督ザック・クレッガー 
脚本ザック・クレッガー 
シェイ・ハッテン 
出演オースティン・エイブラムス 
ザック・チェリー 
カーリー・レイス 
ポール・ウォルター・ハウザー 
ジョノ・ウィルソン 
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