映画【価値ある男】感想(ネタバレ)

Animas Trujano
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●こんなお話

 メキシコの街でお祭りのリーダーのマヨルトーベになりたいという荒くれ者の話。

●感想

 メキシコのある村で祭りが年イチで開催されてそれを仕切るマヨルドーモになりたいと願う主人公がいる。飲んだくれて終始働かず寝てばかり、奥さんと子どもたちが働いたり、おじいちゃんの土地を主人公が売っちゃったのでそれをいつか取り返したいと奥さんは考えてるっぽい。

 主人公は友達と小さなかけ事をしてそれを元手に別のかけ事をしてお金を失ったりの繰り返し。闘鶏で持ち金全部かけて失敗したり。

 スペイン人が工場を作ってそこで働き手を探しているとのことで主人公家族が働くけど、主人公はこっそりお酒を飲んで酔いつぶれてクビに。主人公を探しに来た娘がスペイン人の息子に誘惑されて…。現場を目撃した主人公は刺してけがを負わせてしまう。

 刑期1年になって奥さんとかは働いてお金を貯めて頑張る。そして出所後、いきなり奥さんが貯めたお金を奪う主人公の非道っぷり。そしてもう首がまわらなくなって、悪魔にも魂を売ろうとするけれど悪魔も相手してくれないとがっかり。

 スペイン人がやってきて娘が産んだ孫を100ドルで売ってくれと交渉して、主人公はさっさと売ってしまう。孫を売ったお金でマヨルドーモになっちゃう主人公、さすがに村人たちからドン引きされて盛り上がらない祭り。最終的に出ていけという流れになって、主人公の浮気相手を主人公の妻が突き刺して殺してしまう。妻が警察に行こうとするけれど、主人公が自分が身代わりになるということを宣言しておしまいという。

 メキシコ人ってみんな神頼みで賭け事や働くことに関してすべて神様とか占いとかまじないとかを頼りにしていて、日本人として興味深かったです。そして飲んだくれで働かない亭主を献身的に支える妻、みたいな構図とかは昔の日本みたいで感覚で見ました。

 日本人が完全にメキシコ映画に出ていて全員メキシコ人の中、三船敏郎さんががっつり出ずっぱりの主役という凄い映画でした。

☆☆☆

鑑賞日:2022/11/03 DVD

監督イスマエル・ロドリゲス 
脚色イスマエル・ロドリゲス 
ビセンテ・オローナ 
原作ロハリオ・バルリガ・リバス 
出演三船敏郎 
コルンバ・ドミンゲス 
フロール・シルベストレ 
アントニオ・アギラ
エドゥアルド・ファヤルド 
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