映画【紅の豚】感想(ネタバレ):飛行艇で繰り広げられる空中戦と人間ドラマ、魅力的なキャラクターたちの活躍

Porco Rosso
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●こんなお話

 飛行艇乗りたちの話。

●感想

 休息中の主人公に、空賊が現れたとの連絡が入る。すぐさま出動し、空賊たちによって誘拐された少女たちを救出する。その夜、主人公の邪魔をするため、空賊たちは凄腕のアメリカ人パイロットを雇い、ホテルに集結する。主人公も同じホテルに向かい、オーナーと話を交わす場面が描かれる。

 しかし主人公の飛行艇は老朽化が進んでおり、修理が必要となる。修理のために移動していたところ、突然アメリカ人パイロットの襲撃を受け、飛行艇は撃墜されてしまう。主人公は旧知の修理工場へと向かい、そこで修理の責任者である孫娘と再会する。彼女のほかにも女性たちが集い、主人公の飛行艇の修理に取り掛かる。

 その間、秘密警察が主人公を監視しているため、孫娘は人質にされる形となり、やむなく主人公と行動を共にすることになる。追手を振り切り、アジトに戻ると、再び空賊たちが襲撃を仕掛けてくる。そんな中、アメリカ人パイロットは孫娘に惹かれ、主人公に対して一対一の決闘を申し込む。勝ったら孫娘をもらうという約束を交わすのだった。

 夜になり、主人公は孫娘に昔話を語り聞かせる。その一方で、決闘を前に人々は盛り上がりを見せる。決闘の舞台は空中戦から始まり、やがてボクシングの勝負へと移行していく。最終的に主人公が勝利し、孫娘をホテルのオーナーに預けることで物語はおしまい。

 冒頭の主人公が出動し、飛行艇を操作する細やかな描写が非常に楽しめました。様々なレバーを動かす音や動きがリアルに表現されていて、操作感が伝わってくる演出は非常に気持ち良かったです。

 ただ、クライマックスが壮大な空中戦から突然ボクシングの殴り合いに変わる展開は、ユーモラスで笑いを誘う一方で、少し意外性が強く、拍子抜けしてしまう感もありました。

 それでも、敵味方問わず登場人物が皆魅力的で、気持ちの良いキャラクターばかりでしたので、見ていて楽しい気持ちにさせてくれる作品であったと感じます。

☆☆☆☆

鑑賞日:2022/11/03 DVD

監督宮崎駿 
脚本宮崎駿 
原作宮崎駿 
出演森山周一郎 
加藤登紀子 
岡村明美 
大塚明夫 
関弘子 
桂三枝 
上條恒彦 
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