●こんなお話
自閉症で高所得者の主人公が会計士として会社の不正を暴こうとしたり殺し屋として戦ったりする話。
●感想
主人公の会計士としての仕事、子ども時代の父親のスパルタ教育、殺し屋を追いかけるFBI捜査官、会計士として関わった人たちが殺されていく暗殺事件に襲撃事件。といくつものストーリーが同時進行して、また時間軸も現在進行形、少年時代、数年前のマフィア襲撃事件、とたくさん出てきます。ちょっとこの時点で流れがぶつ切りでありさらに全体的に深く描かれないので関心を持ち続けるのがキツイ構成でした。
同時進行でしかもそれが謎が散りばめられていく構成で最後に一気に収束していくので、謎解きの部分がんなアホなという無茶苦茶に感じてしまって、当人たちは真面目にやっているのにコメディとして笑いそうになり、戸惑うクライマックスでした。
それでいて主人公とヒロインの会話とか結構長いこと挿入されていてはたしてこの会話に意味があるのか。そもそもFBI捜査官が謎の暗殺者に迫ろうと捜査して、引退間際の捜査官が過去のマフィア襲撃事件を回想して。という長いシークエンスも主人公と全く関わりがないまま終わるので、FBIのシークエンスまるごとカットしてもよかったのではないのかと思ってしまいました。
ヒロインは途中で全くストーリーと関係なくなっちゃうし、カタき役の殺し屋もまさかのクライマックスで180度心変わりしちゃうし、そもそもさっきまで主人公が虐殺していた現場で長々と語らうという摩訶不思議なシーンは一体何だったのだろうか。
自閉症というのもモチーフにしていて自閉症の症状があるけど社会的に成功している数学者やボクサーが散りばめられていますが、主人公自体にあまりその設定の意味があったのかわからないくらいの設定でした。
こねくりまわした時間軸、構成に後出しじゃんけんで全部説明する映画で正直つめこみすぎな印象の映画で残念でした。
☆☆
鑑賞日: 2017/02/04 チネチッタ川崎 2017/09/24 Blu-ray
監督 | ギャビン・オコナー |
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脚本 | ビル・ドゥビューク |
出演 | ベン・アフレック |
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アナ・ケンドリック | |
J.K.シモンズ | |
ジョン・バーンサル | |
ジョン・リスゴー |
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