映画【ケンとカズ】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 覚せい剤売買に手を染める主人公2人がさらにヤバい状況に陥っていく話。

●感想

 自動車工場で働きながら覚せい剤密売もやっている主人公たち。ケンの恋人は妊娠してカズは認知症の母親の介護をしていて、2人ともさらに金が必要ってんで、敵対しているグループと手を組んで更にビジネスを拡大していく。 

 低予算映画らしいですが、画面からは安っぽさは感じられず、ちゃんと映画として緊張感が伝わってくる映像なのはよかったです。 

 ただストーリーはよくある内容で新鮮さはなく、キャラクターも覚せい剤をさばいている主人公ですが、どのくらいの組織でどの程度の売り上げなのか。主人公たちがそれだけで満足せずにやってはいけない敵対する組織と勝手に手を組んでビジネスをしたりしますが、それはどの程度の規模なのか映画を見ていて全く伝わってこないため。すごい狭い世界での話で広がりが感じられないのが痛かったです。主人公たちの親分も物凄い優しい人柄から一転してクライマックスではめちゃ怖くなるという変貌は面白かったですが、いかんせん近所の怖いお兄ちゃん程度にしか見えず。彼が「スジを通せ」とか言ってるのが違和感にしか感じられなかったです。 

 こういう映画ではバイオレンスシーンが楽しみですが、それもアップが多くて何をしているのかわからず。ただもみ合っているだけにしか見えなかったです。クライマックスも親分とそのボディーガード的な人も一体何をしているのかさっぱりわからず、気づいたら終わっていた感じでした。 

 破滅に向かう若者たちのバイオレンス映画を期待していましたが、期待外れになってしまった映画でした。

☆☆☆

鑑賞日: 2017/09/25 DVD

監督小路紘史 
脚本小路紘史 
出演カトウシンスケ 
毎熊克哉 
飯島珠奈 
藤原季節 

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