ドラマ【ストレイン 沈黙のエクリプス】感想(ネタバレ)

●こんなお話

　ヴァンパイアがアメリカにやってきちゃって感染が広がっていっちゃう話。 

●感想

　「日光に弱い」「銀に弱い」などTHEヴァンパイアの設定で昔ながらの手法で愛する家族や友人が感染しちゃってそれを殺さなくてはいけないというゾンビものとしての面白さもあってよかったです。映像も派手でクリーチャーとのバトルものとして楽しく見られる13話でした。 

　ただキャラクターが全体的に弱くて、特に感染を食い止める責任者の主人公の性格が結構酷くて、不倫していて物語の途中で危機的状況の中で不倫相手とよろしくやっちゃって、その現場を目撃されてるのに「オレは妻を愛している」とか言っちゃって、ただの性欲強い男にしか見えなかったです。それに考えが偏っていて、その考えと違う意見が出るとすぐに怒ったりうじうじ言ったりと性格悪すぎて早く殺されないかなと思ってしまうくらい嫌いになっちゃいました。主人公の別れた奥さんと子ども、浮気相手の同僚や難病の奥さんの治療費を稼ぎたい同僚、ヴァンパイアをずっと昔からハントしているおじいちゃんに害虫駆除の人にハッカーにヴァンパイアに協力する大富豪など。 

　線状虫が身体に入ると感染してヴァンパイアになっちゃうとかの設定の部分とかは面白いですが、それは1話でだいたい判明しちゃうので、残りは「どうやって感染の広がりを止めるのか」や「ヴァンパイアの設定」とかで面白さを引き出してほしいですが、新しい設定は特になく、むしろヴァンパイアはのっそりと動いて簡単に剣で首をはねられたりしてただの的になってしまっている存在でした。肝心の大ボスのマスターなるカタキ役の造形も正直目がぎょろっと大きくて宇宙人みたいでした。 

　このシーズンだけでは全く終わらずにヴァンパイア同士でも考えの違いでグループがあるのかなとかまだまだ分からないところが多くて次のシーズンに期待のファーストシーズンでした。

☆☆☆

鑑賞日:2017/10/13　Amazonプライム・ビデオ