映画【東京湾炎上】感想(ネタバレ)

CONFLAGRATION
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●こんなお話

 巨大タンカーがシージャックされて東京湾炎上のピンチになる話。

●感想

 原油を満載した巨大タンカーが日本に向かっていて、そこでの日常が最初に描かれます。そんなときに漂流していた人たちを発見してレスキューする。ところが船長が双眼鏡で彼らを見ると銃口が見えて、「切り離せー!」と命令しますが、乗組員たち「はて?」と困惑している感にあっという間に制圧されちゃう。

 アフリカ人やアジア人で構成された武装勢力で爆弾をタンカーに仕掛けて日本政府に鹿児島だかにある石油備蓄基地を航空自衛隊でミサイル攻撃しろという要求をしてくる。

 ここで日本政府の対策会議で専門家がタンカーが東京湾炎上した場合、ものすごい被害が出るというイメージ映像で東京が崩壊したシーンが大量の死体が出てきて結構怖いのがよかったです。

 藤岡弘さん演じる主人公と丹波哲郎さん演じる船長が一計を案じてテロリストに一対一の戦いを挑んで爆薬を取り除こうとする。「銃は使えないぜ」と火花が飛び散らないようにタイマン対決を挑む藤岡弘さんが熱いです。けど負けちゃいます。銃を奪おうとした機関員が射殺されたり。

 あとは、テロリストたちが本気だと示すために事前に仕掛けられた爆弾が設置された船が爆発して大変となったり。厨房でコックさんが火を起こして歯向かうけどあえなく射殺しますが、船員たちがテロリストを3人捕まえて解放をテロリストのボスに要求するけどあっけなく断れちゃう。船長が船員たちを説得してテロリストを解放する穏健な行動を取ったりして。

 日本政府が本当に石油備蓄施設を爆破するわけなく、ニセ映像をテレビで流す作戦を準備。なにやらかぎつけるマスコミ関係者もいますが、彼らを軟禁する政府。期限となってテレビで放送されるのを待つテロリストたち。

 特撮とかのニセ映像で爆破したかのように見せていく騙し。こういう騙しのバレるかバレないかのハラハラドキドキは楽しいですが、「雨が降ってきた!」と合成が一瞬失敗したり、電話で交渉役がテロリスト側は何も言っていないのに「雨は降ってない」と口が滑ってバレるとか、ちょっとズッコケてしまう展開でした。

 日本政府に騙されたのでタンカーを爆破することを決定したリーダーは人質を逃がそうとするけれど、過激な考えの部下が納得せずにボスに銃を向けて内ゲバで銃撃戦でみんな死んじゃいます。そして船長も銃を持つけど撃ち方がわからないのかジャムったのか撃てずに返り討ちに。

 ここで水谷豊さんがモリで突き刺して殺されるときに壁に突き飛ばされる浮かび上がる映像をワンカットで見せていて面白かったです。

 そしてテロリストいなくなって爆薬だけ残っているので探す船員たち。1つだけ原油の中に落ちたとなたときに自衛隊員もくるけれど、なぜか自衛隊員とかではなく民間人の主人公が爆弾を取りに行くことになって、視界がない中原油に潜って探して「もう時間がない! 逃げろ!」となるけど当然爆発直前で爆弾を持ってくる主人公という。

 基本、テロを解決するハラハラドキドキはあまりなく。動きがないので、人質側とテロリスト側の「何でこんなことするんだ!」「俺たちは先進国に見捨てられた」うんぬんとかしかなく。どうやって危機を突破するのか? というのは特撮で騙すくらいしかないのが面白さがあまり感じることができないのが残念でした。 

 宍戸錠さんが人質になりますが、反抗的で歯向かう態度を終始見せて何かするのかなと思いきやあまり何もしないのとか残念なキャラクター。

 どう考えても藤岡弘さんと恋人だか婚約者だかとの濡れ場とか仕事一辺倒で恋人を顧みないで別れそうというエピソード絶対要らないと感じる構成の映画でした。

☆☆

鑑賞日:2022/03/23 Amazonプライム・ビデオ

監督石田勝心 
特技監督中野昭慶 
脚本大野靖子 
舛田利雄 
原作田中光二 
出演丹波哲郎 
藤岡弘、
金沢碧 
北村総一朗 
下川辰平 
宍戸錠 
内田良平 
ケン・サンダース 
水谷豊 
鈴木瑞穂 
渡辺文雄 
佐々木勝彦 
佐藤慶 
佐竹明夫 
金井大 
伊藤敏孝 
笠達也 
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