●こんなお話
カウボーイ&エイリアンの話。
●感想
冒頭、記憶をなくし腕輪をはめられた主人公が登場しますが。この時点で、主人公がどうして記憶をなくし腕輪をしているのかがだいたい予想がつくものになってしまう設定なので。何のサスペンスもそこには生まれず、あまり意味のない設定だと思いました。
第1幕は、ありきたりな西部劇が展開され、大御所ハリソンフォードが登場するまでのお膳立てがしっかりとされます。そして、いよいよエイリアンが空襲してきて人々を拉致していきますが。
問題なのは、エイリアンの目的が結局わからず。さらわれた人たちが生きているのか、死んでいるのかわからない状態のまま救出に行くので。タイムリミットというカセができそうですが、それもなくのんびりと追跡が始まります。
事情を知っていそうな女ガンマンと記憶喪失の主人公が、解説してくれればいいものを何の役にも立たないのも設定の意味があまりなかったと思います。
それなのに、第2幕の終わりでヒロインの正体がわかるところはズッコケてしまいました。どうして、あのタイミングで発表したのか? しかもどうしてあんな登場なのか?
エイリアンの目的は、どうやら金らしいのですが。金を使って何がしたいのかがわからないのも謎です。主人公の回想で、恋人や主人公自身がエイリアンにやられますが。あれも何をされているのかわからなかったですし。
そもそもあんな空爆できるマシンがあるのに、普通に殴りかかってくるだけというのも。科学力がちぐはぐで面白味を感じなかったです。そのため、拉致された人物達がどうして生きてるのか? 主人公の恋人はあんなことされたのか? がわからないと緊張感が出ないのだと思いました。
主人公達の道中にインディアンだったり、主人公の元の仲間だったりが障害として出てきて。あっという間に連合軍を結成してクライマックスを迎えますが。そこに至るまでのドラマが、問題点が多くて感情移入できないので。ボケッと戦いを見守るだけになってしまいました。
ちょっと後半からどうでもよくなってしまった映画でした。
☆☆
鑑賞日:2015/10/25 Hulu
監督 | ジョン・ファヴロー |
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脚本 | アレックス・カーツマン |
デイモン・リンデロフ | |
ロベルト・オーチー |
出演 | オリビア・ワイルド |
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ダニエル・クレイグ | |
ハリソン・フォード | |
ノア・リンガー | |
サム・ロックウェル | |
デビッド・オハラ | |
ポール・ダノ |