映画【戦争のはらわた】感想(ネタバレ)

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●こんなお話

 敗色濃厚のドイツ軍の内部のごたごたと戦争の話。

●感想

 民謡のような歌から始まり、実写フィルムから主人公のシュタイナー伍長の小隊の活躍から一気にツカミがバッチリな出だし。

 何といっても戦闘シーンの迫力たるやものすごいことになっていて、主人公が負傷する最初の戦闘。中盤の殿を騙されるような形でなってしまっての戦闘、そしてクライマックス。とどれもがとんでもない物量でバンバカ爆発して人がどんどん死んでいきます。
 主人公の伍長と名誉欲にかられた新任の上官との対立を軸に誰が何のために戦うのかという戦争の無意味さを描いてる傑作だと思いました。

 反戦とかのメッセージではなくひたすら最前線が描かれて行って、人がごみのように死んで行って、命からがら自陣に戻ってきたら……そこに残る悲惨。
 他にも病院で勲章をたくさんつけた無傷の上官と手足を失った部下たちの対比。
 ラストの武器の使い方も知らなかった上官が戦争を行っていたことがわかり高笑いする主人公。全編に渡って皮肉な映画で面白かったです。

☆☆☆☆☆

鑑賞日:2014/02/16 DVD

監督サム・ペキンパー 
脚本ジュリアス・J・エプスタイン 
ウォルター・ケリー 
ジェームズ・ハミルトン 
原作ウイリー・ヘンリック 
出演ジェームズ・コバーン 
マクシミリアン・シェル 
ジェームズ・メイソン 
センタ・バーガー 
デイヴィッド・ワーナー 
クラウス・レーヴィッチェ 
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