●こんなお話
世界中を飛び回る少年の冒険の話。
●感想
広場でいい感じの船の模型を手に入れた主人公だけど、謎の男に売ってくれと言われたりまた他の男から売ってくれと言われたりするけれど断る。家に帰ってこの船について調べてみようと思い立ち、図書館へ。帰ってみると船の模型は盗まれる。
絶対、広場で声をかけてきた富豪の屋敷に行って忍び込むと船の模型があるけど、富豪は「自分のものだ」と言って譲らず追い出される。家に戻ると荒らされている。船の模型から落ちたメモを見つける主人公。刑事が訪ねてきてメモを託すけど、刑事がおっちょこちょいでスリに盗まれたり、主人公が富豪に拉致されて船で連れていかれる。
主人公の犬の活躍で檻から脱出して船の船長と出会う。殺されそうになる主人公だけど船から脱出して漂流。酔いどれ船長のせいでボートがひっくり返るけど、敵の飛行機がやってきて主人公の拳銃で撃墜、飛行機を奪って敵の目的地へ向かう。
けど砂漠へ墜落。船長の記憶がカギとなっているということで思い出そうしてご先祖様の海賊のときの戦いで財宝が沈んだことが描かれる。
目的地に到着して船の模型があって、歌姫のライブで歌声で船の模型のケースが割れて、模型のメモを主人公と敵との奪い合いのチェイス。そして船長と富豪のクレーンでの戦いがあって刑事に捕まる富豪。
3枚のメモ書きから財宝のありかがわかって向かうと船長の子ども時代のお城へ、地下で財宝の一部を見つけて残りの財宝を見つけに行こうと決意しておしまい。
アニメーションらしい奥行きいっぱいの縦の構図や動き回るカメラなんかは、とても素晴らしいもので。また見たいと思わせるもので素晴らしかったです。
ただ、いかんせん主人公2人に全く魅力を感じることができませんでした。見た目は子どもなのに、やたら大人びてるタンタンと酔っ払っていて一族の因縁を背負った船長ですが、この船長が見ていてムカムカしてしまい、自分で壁を壊して突き進むという感じでなく。起こったハプニングや出来事に、ドタバタしてる間に解決してしまうというドタバタキャラクターなのがいただけなかったです。クライマックスのカタキ役とのクレーンバトルは、面白いですが。途中の回想での説明が、やたら長くて物語のテンポが悪くなっているように思えました。100分という中身なのに、もっともっと体感時間は長く感じました。
そもそも主人公であるタンタンの行動の動機が、1作目とは思えない説明不足で続編をみているのかな? と思ってしまいました。どうやって生計をたてているのか? 家族は? あの犬とはいつ出会ったのか? どうしてあんな凄い格闘ができるのか? などなど。当たり前の背景が説明されないので、一体、タンタンって何者? と疑問のまま終わってしまいました。
そして、手がかりを見つけたところで続く。となってしまう不完全燃焼ぶりにも驚きました。せめて、何かしらの解決をさせてほしかったです。
ちょっと、新鮮味にかける内容で、【インディ・ジョーンズ】を見せられても困ってしまう映画でした。
☆☆☆
鑑賞日:2011/12/03 TOHOシネマズ南大沢 2023/08/23 Amazonプライム・ビデオ
監督 | スティーヴン・スピルバーグ |
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脚本 | スティーヴン・モファット |
エドガー・ライト | |
ジョー・コーニッシュ | |
原作 | エルジェ |
製作 | スティーヴン・スピルバーグ |
ピーター・ジャクソン |
出演 | ジェイミー・ベル |
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アンディ・サーキス | |
ダニエル・クレイグ | |
サイモン・ペッグ | |
ニック・フロスト | |
トニー・カラン | |
トビー・ジョーンズ |