●こんなお話
人間の身体に寄生するエイリアンがいて、それを退治しようとする刑事さんたちの話。
●感想
銀行で突如、男性がショットガンを乱射して強盗を働き、激しいカーチェイスの末に逃走します。現場に駆けつけた刑事が銃撃戦を展開し、犯人は重体となり入院。その後、FBI捜査官が現れ、入院中の犯人を捜索します。
しかし犯人は突然目を覚まし、隣の意識不明の患者に謎のクリーチャーを口移しで寄生させて逃走。その後、犯人はラジカセを盗んで店主を殺害したり、スーパーカーを奪って購入者やディーラーを襲うなど、凶悪な行動を続けます。
被害者が麻薬組織と関係があることから、刑事たちは組織の背景を探ります。一方で、刑事がFBI捜査官を自宅に招いて家族を紹介し、捜査官は自身の過去(家族や相棒を失った経験)を語ります。
犯人はやがて女性ダンサーに寄生し、警官を次々と射殺。刑事たちとの銃撃戦では、驚異的な耐久力を見せます。逃走中、屋上から飛び降りて意識不明となったダンサーの元には、警察署長の犬が近づき、その犬に寄生します。
次第に刑事はFBI捜査官が真実を隠していると確信し、彼を逮捕。しかし寄生された犬が署長に感染し、署長がFBI捜査官を襲撃。激しい銃撃戦の末、寄生はさらに別の刑事へと移り、ついには大統領候補の政治家にまで寄生が及びます。
演説会場でFBI捜査官が火炎放射器を用いて対抗し、エイリアンを撃退。物語はおしまい。
ラストでは、意識不明だった刑事がFBI捜査官の介入により蘇生し、家族と再会。すべてが解決へと向かいます。
物語は冒頭の銀行強盗から始まり、一気に緊張感が高まります。次々と善良な人間が凶暴化し、凶悪犯罪を犯すという異常な展開を、ベテラン刑事と謎めいたFBI捜査官のバディが追っていく構成が魅力的でした。
エイリアンがスーパーカーやロック音楽を好むというユニークな設定や、何度も乗り移りながら殺人を繰り返す展開がテンポよく描かれ、観ていて飽きません。主人公たちの関係性の変化や、信頼が築かれていく流れも見どころの一つです。
全体的に90分という短めの尺の中で、アクション、サスペンス、SF要素がバランスよく詰め込まれており、非常に密度の高い一本でした。
☆☆☆☆☆
鑑賞日:2014/09/21 DVD 2024/11/25 U-NEXT
監督 | ジャック・ショルダー |
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脚本 | ボブ・ハント |
出演 | マイケル・ヌーリー |
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カイル・マクラクラン | |
エド・オーロス | |
クルー・ギャラガー | |
クラウディア・クリスチャン |