●こんなお話
売れないロックバンドと売れっ子のアイドルと交流して自分の気持ちを叫ぶ話。
●感想
冒頭からハイテンションで大声を張り上げる演技が続くため、それについていけないと少しキツイと感じられる映画でした。学生時代の主人公たちが路上ライブをしている場面からスタートし、いじめっ子との喧嘩のシーンでは全員が大声で早口のやり取りをしており、観ている側としては少し疲れてしまう部分もありました。
主人公たちは小さなライブハウスで歌を披露しているのですが、そこにトップアイドルのヒロインが訪れます。ヒロインは「自分は周りに与えられたものをこなしているだけ」と語り、主人公たちに対して「自分のやりたいことをやっているから自分の歌を作ってほしい」とお願いする展開でした。ヒロインの推しによって敏腕プロデューサーに紹介されるシーンもありますが、その後の展開がややわかりにくかったです。プロデューサーに認められないことが解散の危機につながるという設定がやや唐突で、大衆に受け入れられたいのか、あるいはプロデューサーの言葉に左右される心情なのかが掴みにくい印象でした。
物語は地元に戻った主人公たちがバイトをしながら生活を送る日々へと移りますが、その中でヒロインにある秘密が明かされます。この秘密の明かし方も突然で戸惑いました。冒頭に病院のシーンはありましたが、痛みや苦しみの描写がほとんどなく、病気がそんなに急に発症するものなのかと疑問を感じました。
とはいえ、暴風雨の中でヒロインが絶唱するクライマックスシーンは、細かい内容はよくわからなくとも何かが伝わってくる熱い瞬間でした。ただ、終始みんなが何を話しているのか聞き取りづらく、私の耳が遠いのかボケっとしてしまう時間も多かったのが少し残念でした。
☆☆
鑑賞日: 2014/11/30 イオンシネマ多摩センター
監督 | 入江悠 |
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脚本 | 入江悠 |
共同脚本 | 吹原幸太 |
原作 | 榎屋克優 |
出演 | 野村周平 |
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二階堂ふみ | |
前野朋哉 | |
落合モトキ | |
岡本啓佑 | |
古舘佑太郎 | |
喜多陽子 | |
毬谷友子 | |
蛭子能収 | |
竹中直人 |
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