●こんなお話
悪魔祓い株式会社が悪魔祓いする話。
詳細ネタバレあらすじ
悪魔崇拝者による事件が各地で発生し、人々が突然凶暴化したり、説明のつかない怪現象が相次いだりする中、警察では手に負えない超常現象を専門に扱う「ホーリーナイト」が活動していた。チームの中心は圧倒的な怪力を武器に悪魔と戦うバウ、霊能力と悪魔祓いの力を持つシャロン、情報収集や機械の扱いに長けたキム・グンの三人で、それぞれの能力を生かしながら悪魔憑き事件を解決していた。
ある日、精神科医ジョンウォンは、原因不明の異変に苦しむ妹ウンソを救ってほしいとホーリーナイトへ依頼する。ウンソは突然人格が豹変し、人間とは思えない力を見せるようになり、暴力的な言動を繰り返して家族を恐怖に陥れていた。病院で検査を受けても異常は見つからず、医学では説明できない症状ばかりが続く。ウンソと対面したシャロンは、一目で強力な悪魔が彼女の身体に取り憑いていることを見抜き、通常の悪霊とは比較にならない危険な存在だと判断する。
調査を進めた三人は、一連の事件の裏で悪魔崇拝集団が暗躍し、「ブラック・ミサ」と呼ばれる儀式を繰り返していることを突き止める。彼らは封印された強大な悪魔を現世へ復活させようとしており、ウンソはその儀式に欠かせない器として利用されていた。さらに、その背後には「大主教」と呼ばれる存在が信者たちを操りながら計画を進めていることも判明し、ホーリーナイトは悪魔崇拝者たちとの全面対決を決意する。
ウンソの本格的な悪魔祓いが始まる。しかし彼女に憑依していた悪魔は想像を超える力を持ち、シャロンの精神へ直接干渉して過去の傷や恐怖を見せつけながら追い詰めていく。悪魔祓いは何度も失敗しかけ、シャロン自身も命を落としかねない危機へ追い込まれる。
その間もバウは悪魔崇拝者や悪魔憑きとの激しい乱戦を繰り広げ、シャロンのもとへ敵を近づけまいと拳一つで戦い続ける。終盤は悪魔そのものとの直接対決となり豪快な戦闘が展開される。バウは圧倒的なパワーで敵を押し返し、シャロンは最後まで祈りを続ける。
激闘の末、シャロンはついにウンソの身体から悪魔を追い出すことに成功し、悪魔復活の儀式も阻止される。意識を取り戻したウンソは家族と再会し、事件は解決へ向かう。
しかし黒幕である大主教や、その背後に存在するとされるさらに強大な存在は完全には倒されておらず、ホーリーナイトの戦いはまだ続くことが示されておしまい。
●感想
マ・ドンソクが主演を務めるだけあって、「悪魔祓いも結局は拳で解決する」という豪快な発想が作品全体の魅力になっていました。屈強な肉体で悪魔や信者を吹き飛ばしていく姿には妙な説得力があり、シリアスなエクソシスト映画でありながら思わず笑ってしまう場面も少なくありません。マ・ドンソクらしいパワフルなアクションを期待している方なら、その部分だけでも十分楽しめる作品だったと思います。
一方で、物語自体は非常にオーソドックスなエクソシスト映画の構成で進みます。悪魔に憑依された少女、過去の因縁、祈祷による悪魔祓いと、どこかで見たことのある展開が続き、新鮮味はあまり感じられませんでした。登場人物の過去を描く回想シーンも多く挟まれますが、展開を大きく変えるような要素にはならず、テンポが緩やかに感じられる場面もありました。
主人公たちがなぜ悪魔祓いの力を持つようになったのかも説明されますが、設定が複雑なわりに印象へ残りにくく、物語への没入感にはつながりませんでした。悪魔祓いの儀式も定番の演出が中心で、驚きや意外性は控えめです。
終盤も大規模な戦いにはなるものの、圧倒的な盛り上がりやカタルシスを感じるほどではなく、比較的あっさりと決着を迎えます。続編を見据えた終わり方ということもあり、一つの作品としてはやや物足りなさが残りました。
とはいえ、マ・ドンソクが悪魔を相手に拳で立ち向かうという唯一無二のコンセプトは十分に楽しめます。韓国ホラーと豪快なアクションを気軽に味わいたい方には、気負わず鑑賞できるエンターテインメント作品でした。
☆☆
鑑賞日:2026/07/18 Amazonプライム・ビデオ
| 監督 | イム・デヒ |
|---|---|
| 脚本 | マ・ドンソク |
| 原案 | マ・ドンソク |
| 出演 | マ・ドンソク |
|---|---|
| ソヒョン | |
| イ・デヴィッド | |
| キョン・スジン | |
| チョン・ジソ |


