●こんなお話
ゾンビ化の研究をしていた大学に血液サンプルを取りに行く特殊部隊の話。
●感想
死者をよみがえらせ永遠の生命を得ようとする狂気の教授が、大学のキャンパス内でゾンビのDNAを用いた危険な研究を進めているところから物語は始まる。教授は蘇生薬の完成を急ぐあまり、学生たちを実験台として殺害し、血液を注射してゾンビ化させる非道な行為を繰り返していたが、研究は次第に制御不能に陥り、大学全体でゾンビ感染が一気に拡大していく。校舎や研究施設は地獄絵図と化し、学生や教職員は次々とゾンビへと変貌し、大学は完全に封鎖される事態となる。
この異常事態を受け、政府は感染拡大を防ぐため、AMSと呼ばれる政府機関から特殊部隊を派遣する。任務を託されたのはエージェントのジェイク・エリスと、冷静沈着な女性エージェント、アレクサンドラ・“ナイチンゲール”・モーガンで、彼らの目的は最初に感染したゾンビの血液を回収し、ワクチン開発につなげることだった。
大学に到着した部隊を待ち受けていたのは、すでにゾンビに占拠された惨状だった。無数のゾンビが構内を徘徊し、銃撃戦を繰り返しながら進む中で、兵士たちは次々と犠牲になっていく。パニックに陥り誤射する者、噛まれて感染し仲間の手で処刑される者など、任務は過酷さを増していく。
やがて部隊は分断され、多くの犠牲を払いながらも、エリスとアレクサンドラは教授の研究室へと辿り着く。そこでは生存者の学生ロンニーとサラ、そして拘束された最初のゾンビが発見され、彼らは必要な血液サンプルの採取に成功する。しかしゾンビは拘束を破って暴れ出し、ロンニーとサラは無残にも殺害されてしまう。
脱出を図る途中、ゾンビの群れに襲われた混乱の中で血液サンプルは失われ、軍は事態収拾のため夜までに大学一帯を爆撃する決断を下す。時間に追われる中、再びサンプル回収に向かった部隊は成功を収めるが、ヒンソン中尉が噛まれてしまい、仲間を逃がすため自ら命を絶つ選択をする。
エリスとアレクサンドラは最後の脱出を試みるが、感染した兵士ボートマンが生存に執着し暴走する。彼は腕を切断してまで生き延びようとし、血液サンプルを奪おうとするが、アレクサンドラによって射殺され、その衝撃で手榴弾が作動し、サンプルは破壊されてしまう。
重傷を負いながらも二人は脱出し、エリスはアレクサンドラを処分せず共に行動する道を選ぶ。しかし街へ目を向けると、ゾンビ感染はすでに大学の外へと広がり始めていた。エンドクレジット後には感染した教授が生存している姿が映し出され、脅威が依然として続いていることが示されておしまい。
ゾンビ映画としては非常にテンプレートに忠実な構成で、噛まれた仲間を撃つかどうかの葛藤や、感染部位の切断、血を使ってゾンビに気づかれず移動する展開など、定番要素が一通り詰め込まれています。そのため新鮮味という点では控えめですが、ジャンルの王道をなぞる安心感はありました。
一方で、特殊部隊の面々があまり精鋭には見えず、一般人の延長線上にいるような描写が多いため、プロフェッショナル集団としての説得力にはやや欠けている印象を受けました。ただし低予算作品にありがちなチープさはそこまで感じられず、ゾンビの造形やアクションの見せ方には一定の見応えがあります。
全体としては、派手さよりも分かりやすさを重視したゾンビアクション映画で、肩の力を抜いて楽しみたい方には向いた一本だと感じました。
☆☆
鑑賞日:2026/01/17 U-NEXT
| 監督 | マイケル・ハースト |
|---|---|
| 脚本 | マーク・A・アルトマン |
| マイケル・ローシュ |
| 出演 | エマニュエル・ヴォージア |
|---|---|
| エド・クイン |

