●こんなお話
アメリカのツインタワーの上をワイヤーで横断した大道芸人の自慢話。
●感想
カメラに向かってこちらに話しかけてくる主人公から始まり、彼が大道芸人になった若かりし日々、師匠との出会い、アメリカで建設中のツインタワーの存在を知って綱渡りすることを決意して、仲間集めして周到な準備をしていよいよ決行。というリズムよく展開しいくのと、そしてなんといってもクライマックスの綱渡りでの縦横無尽に動くカメラワークで手に汗握るまさにクライマックスの見せ場でハラハラドキドキする映像で、それを見られるだけで満足な1本でした。
ただ主人公がやたらとグイグイくるキャラクターなので、ここら辺は好みの問題になっちゃうでしょうが、この主人公が終始苦手で更には法治国家に生きる人に取っては犯罪は許されないと思ってしまうのでイマイチ乗り切れない部分もありました。主人公よりも主人公が綱渡りをする姿を見て後ろで飛び跳ねて喜ぶ数学の教師さんのあの喜びっぷりを見てあの人のほうが好人物に思えてよかったです。高いところ苦手って言ってたのに、主人公に最後まで協力してくれる人物でした。
ツインタワーに侵入するシークエンスからどうやって侵入してワイヤーをかけて。という潜入のシークエンスは緊張感いっぱいでしたが、序盤から中盤の主人公の生い立ちから始まるパリのシークエンスは正直退屈で、早く次進まないかな? と早口でハイテンションな主人公の生い立ちとかどうでもいいなと冷たい視線で見てしまいました。綱渡りを何往復もするのも、結構楽ちんなのかなと勘違いしてしまうところもあって、クライマックスもだんだんと盛り下がってしまうので、何か見せ場としてもう少しハラハラさせてほしかったです。
とはいえ、ロバート・ゼメキス監督作品らしい映像で見せてくれる映画で楽しめました。
☆☆☆
鑑賞日: 2016/01/31 新宿ピカデリー
監督 | ロバート・ゼメキス |
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脚本 | ロバート・ゼメキス |
クリストファー・ブラウン | |
原作 | フィリップ・プティ |
出演 | ジョセフ・ゴードン=レヴィット |
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ベン・キングズレー | |
シャルロット・ルボン | |
ジェームズ・バッジ・デール | |
クレマン・シボニー | |
セザール・ドムボイ | |
ベネディクト・サミュエル | |
ベン・シュワルツ | |
スティーヴ・ヴァレンティーヌ |
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