映画【デビル(2010)】感想(ネタバレ):密室エレベーターで暴かれる罪と赦しの真実

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●こんなお話

 エレベーターに閉じ込められた人たちと彼らを救出しようとする人の不思議体験の話。

●感想

 ある朝、ビル内で男が高所から転落死する事件が発生し、現場に呼ばれた刑事ボーデンが捜査を開始する場面から始まる。ボーデンは過去にひき逃げ事故で妻子を失い、犯人が逃亡したままであることから信仰を失い、心に深い傷を抱えている。

 同じビルでは、エレベーターに乗り合わせた5人の男女が突然停止事故に巻き込まれる。乗っているのは警備員、若い女性、マットレス販売員、中年男性、そして老女で、互いに面識はない。最初は単なる機械トラブルと考えられていたが、照明が不規則に消灯と点灯を繰り返す異常な現象が発生する。

 最初の停電の直後、若い女性の背中に引っかき傷が現れ、彼女は誰かに攻撃されたと訴えるが、密室状態のため全員が疑い合う状況になる。外では警備室のスタッフとボーデン刑事が監視カメラ越しに状況を把握しながら救出を急ぐ。

 やがて再び照明が消えた直後、マットレス販売員が死亡しているのが発見される。死因は不可解で、短時間で起きたとは思えない状況に外部の人間も混乱する。消防隊が呼ばれエレベーターの開放作業が進められるが、機械的故障では説明できないトラブルが連続する。

 次の停電の後、今度は別の乗客が死亡する。監視していた警備員ラミレスは、これが悪魔の仕業であると語り、エレベーター内の誰かが罪人であり順番に裁かれているのだと断言する。ボーデンは当初それを否定するが、不可解な現象の連続により現実的な説明が成り立たない状況へと追い込まれていく。

 外部では乗客たちの身元調査が進み、それぞれが詐欺や暴力、横領など何らかの罪を抱えていることが判明する。エレベーター内では疑心暗鬼がさらに強まり、停電のたびに新たな犠牲者が出る恐怖の連鎖が続く。

 やがて生存者は若い男性と女性の二人にまで減少するが、次の停電後に女性も死亡し、最後に若い男性だけが残される。追い詰められた彼は、自分が過去にひき逃げ事故を起こして逃亡したことを告白する。その事故こそがボーデン刑事の妻子を死なせた事件だったと判明する。

 その直後、すでに死亡していたはずの老女が現れ、その正体が悪魔であったことが明らかになる。悪魔は罪を犯した人間を試し、罪を認めない者を殺し、認めた者の魂を裁く存在として行動していた。若い男性が自らの罪を認めたことで裁きは完了し、悪魔はその役目を終える。

 エレベーターは正常に動き出し、扉が開くと若い男性だけが生き残っている。彼は警察に連行されるが、ボーデン刑事は彼の告白を受け止め、自身の中にあった怒りと復讐心に向き合う。そして最終的に彼を許すという選択をするしておしまい。

 ある朝、ビル内で男が高所から転落死する事件が発生し、現場に呼ばれた刑事ボーデンが捜査を開始する場面から始まる。ボーデンは過去にひき逃げ事故で妻子を失い、犯人が逃亡したままであることから信仰を失い、心に深い傷を抱えている。

 同じビルでは、エレベーターに乗り合わせた5人の男女が突然停止事故に巻き込まれる。乗っているのは警備員、若い女性、マットレス販売員、中年男性、そして老女で、互いに面識はない。最初は単なる機械トラブルと考えられていたが、照明が不規則に消灯と点灯を繰り返す異常な現象が発生する。

 最初の停電の直後、若い女性の背中に引っかき傷が現れ、彼女は誰かに攻撃されたと訴えるが、密室状態のため全員が疑い合う状況になる。外では警備室のスタッフとボーデン刑事が監視カメラ越しに状況を把握しながら救出を急ぐが、音声が途切れがちで正確なやり取りができない。

 やがて再び照明が消えた直後、マットレス販売員が死亡しているのが発見される。死因は不可解で、短時間で起きたとは思えない状況に外部の人間も混乱する。消防隊が呼ばれエレベーターの開放作業が進められるが、機械的故障では説明できないトラブルが連続する。

 次の停電の後、今度は別の乗客が死亡する。監視していた警備員ラミレスは、これが悪魔の仕業であると語り、エレベーター内の誰かが罪人であり順番に裁かれているのだと断言する。ボーデンは当初それを否定するが、不可解な現象の連続により現実的な説明が成り立たない状況へと追い込まれていく。

 外部では乗客たちの身元調査が進み、それぞれが詐欺や暴力、横領など何らかの罪を抱えていることが判明する。エレベーター内では疑心暗鬼がさらに強まり、停電のたびに新たな犠牲者が出る恐怖の連鎖が続く。

 やがて生存者は若い男性と女性の二人にまで減少するが、次の停電後に女性も死亡し、最後に若い男性だけが残される。追い詰められた彼は、自分が過去にひき逃げ事故を起こして逃亡したことを告白する。その事故こそがボーデン刑事の妻子を死なせた事件だったと判明する。

 その直後、すでに死亡していたはずの老女が現れ、その正体が悪魔であったことが明らかになる。悪魔は罪を犯した人間を試し、罪を認めない者を殺し、認めた者の魂を裁く存在として行動していた。若い男性が自らの罪を認めたことで裁きは完了し、悪魔はその役目を終える。

 エレベーターは正常に動き出し、扉が開くと若い男性だけが生き残っている。彼は警察に連行されるが、ボーデン刑事は彼の告白を受け止め、自身の中にあった怒りと復讐心に向き合う。そして最終的に彼を許すという選択をすることでおしまい。


 オープニングの上下が反転した都市の映像から始まる演出は非常に印象的で、日常が歪んだ世界へと変わっていく予感を強く感じさせてくれました。そこから登場人物たちをテンポよくエレベーターへ集め、すぐに密室劇へ移行する構成はとても手際がよく、短い上映時間の中で物語に引き込む力を感じました。

 特に、エレベーター内の音声が外に完全には伝わらないという設定が効いていて、観ている側も断片的な情報だけで状況を推測することになり、自然と緊張感が高まっていきます。誰が犯人なのか、そもそも人間の仕業なのかという疑問が積み重なり、ミステリーとしての興味をしっかり維持していました。

 一方で、真相が明らかになっていくにつれて物語の方向性が大きく変化し、単なる密室殺人ではなく、罪と裁きという宗教的なテーマへと踏み込んでいく展開には驚かされました。この急激な転換は独特で、好みが分かれる部分でもあると感じます。

 また、刑事の過去と事件の核心が繋がる構造は用意されているものの、そのドラマがやや駆け足で描かれている印象もあり、感情的な盛り上がりにもう一歩踏み込んでほしいと感じる場面もありました。それでも、赦しという選択に至るラストは作品全体のテーマを象徴する重要なポイントになっていたと思います。

 全体として、限られた空間と時間の中でサスペンスと宗教的テーマを融合させた意欲的な作品であり、シンプルな設定ながら様々な解釈を楽しめる一本でした。

☆☆☆

鑑賞日:2011/11/17 DVD 2020/09/13 NETFLIX 2026/04/08 U-NEXT

 

監督ジョン・エリック・ドゥードル 
脚本ブライアン・ネルソン 
原案M・ナイト・シャマラン 
出演クリス・メッシーナ 
ローガン・マーシャル=グリーン 
ジェフリー・エアンド 
ボヤナ・ノヴァコヴィッチ 
ジェニー・オハラ 
ボキーム・ウッドバイン 
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