映画【陸軍】感想(ネタバレ)

Rikugun
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●こんなお話

 幕末から日清、日露に満州事変までの陸軍史を1つの家族と軍の関わりを見せていく話。

●感想

 冒頭から「陸軍省後援」という文字が出てきて、1944年に作られた作品なので間違いなく戦意高揚映画だとは思いますが。映画を見ると子どもを軍人にすることが誉れであり軍国主義になっていく息子をどこか外野から見ている視点でもあるし、なんといってもクライマックスの有名な出征シーンは戦中の戦意高揚とは真逆の演出なのが凄いです。そしていつも父親かおじいちゃん役の笠智衆が若いのが見所でした。

 大きなうねりもなく、検閲のせいなのか話の繋がりがおかしかったり、幕末の騎兵隊やら蒙古襲来やらをずっと語り続けるシーンが多くて勉強にはなりますが。面白いという作品ではないですが、作られた意義のある作品だと思いました。

☆☆☆

鑑賞日: 2015/09/30 Hulu

監督木下惠介 
脚本池田忠雄 
原作火野葦平 
出演笠智衆 
田中絹代 
東野英治郎 
上原謙 
三津田健 
杉村春子 
星野和正 
長濱藤夫 
佐分利信 
佐野周二 
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