●こんなお話
甲子園あと一歩のところまできてたのに、部員の暴力問題で辞退して甲子園の夢破れたかつての高校球児たちがおじさんになって、それぞれ家庭問題を抱えながら甲子園にまた挑む話。
●感想
中年になって娘との不和や家族と上手くいっていないおじさんになった主人公たちの現在と28年前の高校時代の回想が挟まれて、主人公たちの問題を描いて解決していく構成。
主人公は奥さんとの関係を娘に勘違いされて許してもらえない。かつてのエースは今は無職でこれまた奥さんや娘と上手くいっていない。
120分の映画だけど甲子園マスターズ目指すまでが長くて、やっと出場したと思ったら簡単に地方大会を突破していくので野球映画としての面白さがあまり感じられないのが痛かったです。なぜ勝てるのか? どうやって勝ったのか? というロジックをしっかりと描かないと盛り上がれないと思いました。
それでいて、登場人物たちの問題が一体どうして解決したのかわからなかったです。主人公の娘さんはお父さんを絶対許さない感じだったのに、なぜ甲子園まで観戦しにきて感動的にキャッチボールしているのかわからなかったです。エースの無職の問題も一体どこ行っちゃったんだろう。
会話シーンでカメラがふらふら揺れるのも何でこんな緊迫感ある撮り方なんだろうかと話に集中できなかったです。
かつて暴行事件を起こした仲間。それの秘密なんかも引っ張った割にマネージャーの告白であっさりみんな心の変化。
中井貴一さんをはじめとする役者さんたちのユニフォーム姿が様になっていてカッコいい映画でしたが、個人的には少年野球をやってる監督さんのシークエンスとか果たしているのかな? とエピソードがいっぱいあってどれもがあっさりしている感じの映画でした。
☆☆☆
鑑賞日: 2015/01/17 TOHOシネマズ南大沢
監督 | 大森寿美男 |
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脚本 | 大森寿美男 |
原作 | 重松清 |
出演 | 中井貴一 |
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波瑠 | |
和久井映見 | |
柳葉敏郎 | |
門脇麦 | |
太賀 | |
工藤阿須加 | |
久保田紗友 | |
西岡徳馬 |
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